発達支援のニーズが多い内容を選び、お子さんの様子を想定した上で、支援の方向性について載せてあります。
ご利用を希望される際の、参考として下さい。
1.スプーンの使い方を身に付ける
2.理解や使用できる言葉を増やす
3.適応的に過ごす方法を習得する
4.身の周りの物を片付ける
5.一桁の計算手順を覚える
6.知的障害の診断を受けて
7.自閉スペクトラム症の可能性が
8.ADHDを疑われて
9.LD(学習障害)かもしれない
様子
幼稚園入園希望の3歳で、手掴み食べが続いています。スプーンに挑戦しても、すぐに離してしまいます。
大人が口に運ぶことは、嫌がらずに受け入れています。
支援の方向性
食具の使用イメージを持てていない可能性があるので、手添え、指添えと段階を踏んで支援します。
玩具遊びを通じて、手先の操作を高めることも重要です。又、大きなボールの受け渡し等を取り入れて、肘や腕の巧妙さを向上させます。
様子
もうすぐ4歳です。言葉が少なく困っています。
よく使う言葉は、好きなアニメのキャラクターです。大人に対しては「まま」「ぱぱ」を伝えてきます。
支援の方向性
言葉の発達は個人差がある領域です。お子さんがどの程度、言葉を理解しているか把握します。
語彙の理解を増やすには、日常生活で使用する物や、頻繁におこなう行動を選んで、支援します。
現在使用している言葉と、類似した「言葉」をターゲットにする支援もあります。
様子
5歳半となりますが、座って過ごすことが苦手です。保育所では、席を立ってしまうことが多いようです。
友達との関わりで気に入らないことがあると、手を出してしまう時もあります。
支援の方向性
座るイメージを高める必要があります。支援は、分単位のスケジュールを組み、遊びを取り入れながら実際に座ります。
手を出す要因としては「嫌」を適切に表現できない可能性があります。支援は、子どもに不快な場面を想像してもらい、適切な対応スキルを身に付けてもらいます。
様子
年長6歳で、幼稚園のロッカーが整理できていないとのことです。自宅でも玩具の片付けを嫌がり、物を無くすことが多いです。
支援の方向性
最初に環境調整をおこない、お子さんが使用する物を必要最小限に減らします。その上で、どこまで整理ができるかを把握します。
片付けは、物と場所のマッチング作業です。子どもが使用する玩具は、片付ける箇所に印を付けて、正しい場所に置く認識を高めます。
様子
小学1年生の児童ですが「算数の計算」に不得意さをみせます。
家庭で宿題をやる時も、困惑した表情になります。本人も「好きじゃない」と苦手意識を持っています。
支援の方向性
数の概念を習得していない可能性があります。算数セット等の教材を使用して「1~10」の集合体を扱えるか確認します。
計算手順が分からない場合は、手順を目に見える形で示し、理解を高めます。
様子
最近5歳となり知的障害の診断を受けました。身に付くペースがゆっくりで困っています。
また、どんなことを取り組んで、どう関われば良いか悩んでいます。
支援の方向性
知的障害と診断されても、子どもは発達します。当面は、身体機能や生活動作を高めます。学齢期以降は、社会適応を培います。
身体の扱いが上手でない子どもは、体の機能を高めることが大切で、支持やバランスを保てるよう支援します。
生活動作は、現状を把握した上で、今後必要となる動作を絞り込み、取り組みます。
コミュニケーションは、頷き・首振り等の動作、言葉での意思疎通を視野に入れます。
様子
4歳となり自閉スペクトラム症の可能性を指摘されました。
自分の話ばかりで、こちらの言うことを聞き入れてくれません。
支援の方向性
自閉スペクトラム症は、一人ひとり特性の強さが違います。その子が習得できる範囲で、コミュニケーションスキルを高めます。
言葉を聞き入れる準備ができていない時は、会話を中断し、聞く状況を作ることが大切です。
会話の交代は「指差し」等で示し、交互におこなう認知を高めます。
様子
ADHDを疑われている小学2年生です。失敗することが多く、子どもに命令ばかりしています。
どんな接し方が、好ましいかが分かりません。
支援の方向性
ADHDのお子さんは、不注意、多動・衝動を抱えています。
支援は、日常生活のどこで問題が起きているかを理解した上で、おこないます。忘れ物が多いケースは「チェックリスト」を用意し、自分で解決できる形に置き換えます。
小さい頃から大人に叱られる頻度が多いので、自尊心の低下には要注意です。また多動・衝動は、学齢期にかけて落ち着く傾向です。
様子
3年生になり勉強で躓いています。
算数は、文章問題が不得意です。国語は、授業を含めて苦手で、テストの成績も好ましくありません。
支援の方向性
学習障害は、テストの成績が悪いだけでは判断できません。学習障害の定義は【聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する】の特定領域に著しい困難を示すとなっています。
国語の苦手さは「聞く、読む・書く・推論」が関係しているかもしれません。
算数の文章問題が不得意な場合は「読む・推論」を把握する必要があります。
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