埼玉県さいたま市周辺に設立予定
048-507-1009
info@dekideki.jp

ADHDとは 対応を知って自尊感情を高める

ADHDは注意欠如・多動症のことです

ADHDとはAttention Deficit Hyperactivity Disorderの略称で、不注意多動性・衝動性のどちらか、又は両方を抱えた症状です。不注意や衝動性は頻度に違いがあれど、どの児童にもみられる行動です。しかし、ADHDに該当する場合は、症状が家庭や学校等の多様な場所・状況で発生していること、日常生活や学習等に困難を及ぼしていることされています。

1. 不注意とは

よく忘れ物をする。でも自分では気付けない

宿題中にどの設問を解いていたか、しばしば分からなくなる

テーブルの上が徐々に物だらけ。気付くと作業がやりづらい

必要な持ち物をランドセルに入れ忘れたり、持ち帰るべき物を教室の机に入れたままであったり、鉛筆や消しゴム等の筆記用具をたびたび無くすことは、本人の持っている不注意から起こります。顕著な例では、机の上に持ち物が置いてあるのに関わらず、その状況に気付けず片付け忘れる場合があります。

国語教材等の文章を読む際に、文字を読み飛ばしたり、集中の途切れから長い文章を最後まで読み込めない子供がいます。文章問題の答えを文中から探す際も、注意を向ける速度や正確さが乏しことから、解答探しに時間を費やす場合があります。

調理等の作業では、開始時に包丁とまな板しかなかったにも関わらず、調味料や食材が散乱し始め、不要な調理用具が増え、終いには作業台がまとまりのない状況となってしまいます。その上、自分がまとまりのない状況で作業をしていることに気付けず、作業効率が滞っているケースもあります。併せて、即興的な作業の順序立てが不得意な面もあり、どの順序で進めるかを尋ねると、返答が曖昧だったりします。

2. 多動性・衝動性とは

席を立ったり出歩いたりと、同じ場所に留まらないのが僕のスタイル

思ったことはすぐに言いたい。後先は気にしない

しゃべりたいから、しゃべり出すよ

思い立ったら即行動へ。他人から見たら失敗や苦労も多いけど

図書室等で過ごす際、短時間にも関わらず繰り返し席を立ったり、写真やイラスト付きの本を手渡しても集中して読めない児童がいます。本を読んでいる間も、姿勢が頻繁に変わっていたり、手足をもじもじしたりの多動性がみられます。

物事の選択を先生に求められる場面では、衝動性から即座に思いを述べる児童がいます。ただし「なぜですか?」と問われ返すと、答えられずにいたり、苦笑い等で答えをはぐらかします。

グループディスカッションでは、考えずにすぐ話し始め、とりとめのない話を続ける子供がいます。又、友達が質問を投げ掛けている途中にも関わらず、自分の意見を言い出し、相手の言葉を繰り返し遮ってしまうケースもあります。

工作等の時間に「手順を考えてから取り組んで下さい」と言われいるのに、衝動性からすぐに作業をおこなってしまい雑な作品を作る児童がいます。その他、手順のどこかが抜けた作品を仕上げたり、材料を使いすぎて材料不足となるケースがあります。

3. 二次障害と肯定的な一面

いつも大人から注意を受けて、嫌だな

周りが俺を迷惑と思っているのは、なんとなく感じる

ADHDの児童は注意される頻度が多く、否定的な対応を受ける傾向です。日常生活では「急に動いたら危ないでしょ」「なんで勝手にやってしまうの」と怒鳴られたり、学習面では「見落としてる」「さっきと同じ順序で解くの」と責め立てられます。対人関係においても、周りの友達達からは「なんかあいつ変だよ」「こっちの話をいつも聞かない」と口に出されてしまいます。当事者からすると嬉しくないのは当然ですし、好ましくない感情を向けられているのは推察できるので、なんともいえない気持ちとなります。

困った時の頼りがいや、その言動に助けられる一面もある

ADHDの特性は状況次第で好ましく捉えられます。複数の選択肢があり、かつどれを選んでも支障がない場合は即決できます。不安等を感じて躊躇が生じる内容でも、真っ先に取り組んで周囲を驚かせることがあります。初対面のコミュニケーションは子供同士でも様子を伺いますが、積極的に言葉を向ける特性から、結果として距離を感じず相手と会話が育めます。

4. ADHDを抱える児童への対応

注意のコントロール

ADHDの児童が落ち着いて学習をするには、外部からの刺激量を減らすことが知られており、テレビや玩具類を視界から消すことに加え、不要な雑音を取り除いた環境とします。

子供の注意が逸れる時は、大人がゆっくりとした頷きや指差しを用いて、刺激の少ない対応で注意を学習へ戻す配慮も有効です。

学校では前列に席を設けるだけでなく、教師が児童の不注意に気を配り、全体に向けた声掛け等の手段を用いて、対象児の注意をコントロールする支援もおこなえます。

順序立てへの配慮

作業等の手順は、予め当事者の考えを述べてもらい、そこに他者からの修正が加わることで、適切な順序をイメージできます。又、実際の作業中に手順が曖昧となることを想定して、メモやホワイトボードに順序を記し、活用することも有効です。

物の用意や片付けが不得意なケースでは、物の設置場所に印を付けることで、視覚的に分かりやすくなります。時間管理が苦手で途中から慌てだすケースでは、時間配分を予め決めておくスケジュール化により、物事が落ち着いて取り組めます。

自尊感情を高めるには

ADHDの特性を持つ場合、咎められる頻度が多く、自尊感情の低下を含めた二次障害へ発展する傾向です。そうならない為に、家庭では当事者の「強み」を認める肯定的な対応が求められます。まずは1日1回、お子さんが適切な行動を取った時に、よくできたことを本人に伝えて下さい。過剰に褒めなくとも大丈夫です。短い言葉を向けるだけでも意図は受け取ってもらえるはずです。

子供への対応を深く知りたい方や、お子さんの欠点探しがクセとなっている保護者さんには「ペアレントトレーニング」をお勧めします。彼らの行動を、どう受け止めるべきか学ぶ機会となるはずです。

5. 関連ページ

サイト内での現在地